資産運用 お勉強
この記事は、資産運用について学ぶのにとてもよい内容なので、
マネックス証券のサイトより引用させていただいております。
2007年04月29日 掲載
前回は、自分で株式を買う場合、準備として運用スキルを高めておくことが大切であり、その第一歩として、よく使われる代表的な分析方法「テクニカル分析」についてお話ししました。今回は、いよいよ株式の売買方法についてです。株式を買う際には、銘柄(企業)の情報を確認・分析した上で、「テクニカル分析」などをもとに買う銘柄を選択すること以外に、注文の方法をしっかり理解することも重要になってきます。
まず知っておくべき注文方法に「成行(なりゆき)」と「指値(さしね)」があります。成行注文とは、「値段は指定せず、○○銘柄を、△△株買いたい(売りたい)」という注文方法です。指値注文とは、値段を指定して注文を出す方法。買い注文の場合は、発注後に指定した値段に対して、それ以下の値がつけば「買い」が成立します。また売り注文の場合は、発注後に指定した値段以上の値がつけば「売り」が成立します。
●「成行」と「指値」どちらを選択すればいい?
株式市場に売買したい人がいる限り、成行注文であれば大抵の場合売買は成立します。ただし、注文を出したときよりも高い値段で「買い」が成立してしまったり、反対に思ったより安い値段で「売り」が成立してしまうケースもあります。すなわち、成行注文には、いくらで取引できるかわからない、というリスクがあります。
ではなぜ成行注文をするのでしょう。それは、買い損ね、売り損ねを防ぐためです。売買値段はともかく、確実に売買を成立させたい時に利用する注文方法なのです。
誰でも「1円でも安く買いたい」という心理は働くものです。しかしその1円にこだわったことで、結局買うことができなかった銘柄が、その後、100円、200円と大きく上昇した場合、利益機会を逸したことになります。いわゆる、後の祭り、というやつですね。中長期で資産運用を行うのであれば、目先の1円、2円といった利益に目を奪われないことが大切です。ですから、特に買いたい銘柄があるのであれば、基本的にはほぼ確実に買える成行注文を選択するほうがよいでしょう。売る場合も、3ページ目の「詳しく教えて!」で説明している逆指値注文もリスクを抑えるよい方法ですが、成行注文も基本的にはほぼ確実に取引が成立するので、株価が下落しているとき売り損なうという事態を避けることができます。
一方、自分が買いたい銘柄に対して、買いたい値段がしっかりと決まっているのであれば、指値注文を出すことになります。指値注文をするということは、銘柄を分析した結果、「その値段であれば買い」と判断したということです。例えば、現在の取引価格が350円の株式を「300円になったら買ってもいいかな」と思っている場合、300円の指値注文を出して、その値段で買えるときを待つわけです。
同一値の指値注文には時間優先の原則がありますが、成行注文と違って指値をした値段よりも悪い条件で約定するということはありません。逆に自分が出した値段に達するまでは、いつまで経っても約定しないことになります。また同じ銘柄の注文であれば、成行注文が優先されるというルールがあります。
ここで必要になってくるのが、「流動性」という観点です。流動性とは売買の注文の成立のしやすさのこと。株式の場合、一般に出来高が多くなると流動性は高くなります。
●株式の流動性にも注目しよう。
流動性の高い銘柄は、売買が活発に行われます。その結果、取引価格がいつでも存在している可能性が高く、買いと売りの気配値(市場参加者が売買を希望する値段)の差が小さくなります。つまり成行注文で売買したいときに、気配値に近い値段で売買できる可能性があります。逆に売り買いの気配値の差が大きい流動性の低い銘柄の場合、成行注文を出したとき、思わぬ値段で約定してしまう可能性もあるのです。
成行と指値、どちらの方法で注文するかは、取引の活発さなども見て決める必要がありますが、日経平均株価に採用されているような銘柄であれば、取引量も多く、成行注文でも思わぬ値段で約定してしまう可能性は、他の銘柄に比べ少ないと思われます。自分が注目している銘柄が日経平均株価に採用されているかどうかは、インターネットや新聞などで調べることができます。
マネックス証券のサイトより引用させていただいております。
2007年04月29日 掲載
前回は、自分で株式を買う場合、準備として運用スキルを高めておくことが大切であり、その第一歩として、よく使われる代表的な分析方法「テクニカル分析」についてお話ししました。今回は、いよいよ株式の売買方法についてです。株式を買う際には、銘柄(企業)の情報を確認・分析した上で、「テクニカル分析」などをもとに買う銘柄を選択すること以外に、注文の方法をしっかり理解することも重要になってきます。
まず知っておくべき注文方法に「成行(なりゆき)」と「指値(さしね)」があります。成行注文とは、「値段は指定せず、○○銘柄を、△△株買いたい(売りたい)」という注文方法です。指値注文とは、値段を指定して注文を出す方法。買い注文の場合は、発注後に指定した値段に対して、それ以下の値がつけば「買い」が成立します。また売り注文の場合は、発注後に指定した値段以上の値がつけば「売り」が成立します。
●「成行」と「指値」どちらを選択すればいい?
株式市場に売買したい人がいる限り、成行注文であれば大抵の場合売買は成立します。ただし、注文を出したときよりも高い値段で「買い」が成立してしまったり、反対に思ったより安い値段で「売り」が成立してしまうケースもあります。すなわち、成行注文には、いくらで取引できるかわからない、というリスクがあります。
ではなぜ成行注文をするのでしょう。それは、買い損ね、売り損ねを防ぐためです。売買値段はともかく、確実に売買を成立させたい時に利用する注文方法なのです。
誰でも「1円でも安く買いたい」という心理は働くものです。しかしその1円にこだわったことで、結局買うことができなかった銘柄が、その後、100円、200円と大きく上昇した場合、利益機会を逸したことになります。いわゆる、後の祭り、というやつですね。中長期で資産運用を行うのであれば、目先の1円、2円といった利益に目を奪われないことが大切です。ですから、特に買いたい銘柄があるのであれば、基本的にはほぼ確実に買える成行注文を選択するほうがよいでしょう。売る場合も、3ページ目の「詳しく教えて!」で説明している逆指値注文もリスクを抑えるよい方法ですが、成行注文も基本的にはほぼ確実に取引が成立するので、株価が下落しているとき売り損なうという事態を避けることができます。
一方、自分が買いたい銘柄に対して、買いたい値段がしっかりと決まっているのであれば、指値注文を出すことになります。指値注文をするということは、銘柄を分析した結果、「その値段であれば買い」と判断したということです。例えば、現在の取引価格が350円の株式を「300円になったら買ってもいいかな」と思っている場合、300円の指値注文を出して、その値段で買えるときを待つわけです。
同一値の指値注文には時間優先の原則がありますが、成行注文と違って指値をした値段よりも悪い条件で約定するということはありません。逆に自分が出した値段に達するまでは、いつまで経っても約定しないことになります。また同じ銘柄の注文であれば、成行注文が優先されるというルールがあります。
ここで必要になってくるのが、「流動性」という観点です。流動性とは売買の注文の成立のしやすさのこと。株式の場合、一般に出来高が多くなると流動性は高くなります。
●株式の流動性にも注目しよう。
流動性の高い銘柄は、売買が活発に行われます。その結果、取引価格がいつでも存在している可能性が高く、買いと売りの気配値(市場参加者が売買を希望する値段)の差が小さくなります。つまり成行注文で売買したいときに、気配値に近い値段で売買できる可能性があります。逆に売り買いの気配値の差が大きい流動性の低い銘柄の場合、成行注文を出したとき、思わぬ値段で約定してしまう可能性もあるのです。
成行と指値、どちらの方法で注文するかは、取引の活発さなども見て決める必要がありますが、日経平均株価に採用されているような銘柄であれば、取引量も多く、成行注文でも思わぬ値段で約定してしまう可能性は、他の銘柄に比べ少ないと思われます。自分が注目している銘柄が日経平均株価に採用されているかどうかは、インターネットや新聞などで調べることができます。
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