資産運用 お勉強
資産運用について学ぶのに、とても具体的でよい記事なので、マネックス証券のサイトより引用させていただいております。
2007年6月10日 掲載
オーストラリア国債、南アフリカランド債といった商品を、銀行や証券会社の広告などでもよく見かけますね。日本の国債に比べてずいぶん金利が高いなぁ、と感じた方も多いのではないでしょうか。このような高金利の債券も実は私たち個人投資家が分散投資に活用できる商品なのです。今回は外貨で運用することができる「外貨建て債券」についてお話ししましょう。
外貨建て債券は、購入資金の支払い、金利と満期時の元本受取もすべて外貨になります。外貨建てですから、前回お話しした外貨建てMMFと同様、為替リスクのある商品です。先にも触れたように、海外金利が国内の金利に比べて現状は一般的に高いため、為替が安定してくると金利面で魅力のある商品として人気が高まってきます。投資できる通貨には、米ドル、豪ドル、南アフリカランド、ユーロ、英ポンドなどがあります。
外貨建てMMFと外貨建て債券はどちらも外貨で運用する金融商品という点で似ていますが、購入できる最低金額で差があります。外貨建てMMFが1万円から購入できるのに対し、外貨建て債券は一般に投資単位が1000米ドル(約12万円)や1000ユーロ(約16万円)からで、ある程度まとまった資金が必要です。また外貨建てMMFは運用期限がありませんが、外貨建て債券には償還期限(満期)があります。
外貨建て債券は通常満期まで金利が固定されている場合が多く、収益分配金が変動する外貨建てMMF に比べて、金利上昇局面では不利に、金利低下局面では有利に働きます。満期までの利息が外貨ベースで固定されている場合は、債券を購入する時点で、償還金も含め満期までの受取金額を外貨金額で算定することができます。
◆外貨建て債券は、信用リスクに特に注意が必要です。
外貨建て債券の種類としては、外国の政府が発行する国債、世界銀行などの国際機関が発行する債券、そして外国企業の社債などがあります。外貨建て債券を選ぶとき必ずチェックしておきたいのが、債券を発行している国や企業の信用度です。具体的には、ムーディーズやスタンダード&プアーズといった、国や企業とは関係のない第三者機関である格付け会社の格付けを参考にします。格付けとは、国や企業が債券などの元利金の支払いを守れるかどうかの信用力ををランク付けしたものです。
この格付けが、トリプルAと呼ばれるAaaあるいはAAAという最高レベルのものが望ましいでしょう。アメリカ、オーストラリアといった先進国の国債、信用度の高い世界銀行債などであれば、格付けは現在最高レベルで比較的安定しているので、まずはこれらから選ぶとよいでしょう。
◆元本割れにならない為替レートを計算してみましょう。
外貨建て債券は売買する際に、為替手数料がかかります。為替手数料は通貨や証券会社によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。通貨によっては為替手数料の比率が高く、手取りで計算すると実質リターンがかなり低下してしまう場合もあります。ですから、高金利にばかり目を奪われて為替手数料の確認を怠ることがないように注意しましょう。また税金(利息には20%課税されます)もかかります。これらを考慮して手取りリターンを実際に計算してみることが重要です。
元本と受け取る利息の金額を使って、将来円高になっても元本と利息の合計が元本割れにならない為替レート、すなわち「損益分岐点」を試算することができます。4ページ目の「詳しく教えて!」で実例を紹介していますので、参考にしてください。
外貨で運用する商品にも、前回お話しした外貨建てMMFなどさまざまな種類があることが、お分かりいただけたと思います。為替手数料や税金などのコストだけでなく、自分の運用金額と将来の為替や金利動向に対する見通しも併せ、商品を選択していきましょう。
2007年6月10日 掲載
オーストラリア国債、南アフリカランド債といった商品を、銀行や証券会社の広告などでもよく見かけますね。日本の国債に比べてずいぶん金利が高いなぁ、と感じた方も多いのではないでしょうか。このような高金利の債券も実は私たち個人投資家が分散投資に活用できる商品なのです。今回は外貨で運用することができる「外貨建て債券」についてお話ししましょう。
外貨建て債券は、購入資金の支払い、金利と満期時の元本受取もすべて外貨になります。外貨建てですから、前回お話しした外貨建てMMFと同様、為替リスクのある商品です。先にも触れたように、海外金利が国内の金利に比べて現状は一般的に高いため、為替が安定してくると金利面で魅力のある商品として人気が高まってきます。投資できる通貨には、米ドル、豪ドル、南アフリカランド、ユーロ、英ポンドなどがあります。
外貨建てMMFと外貨建て債券はどちらも外貨で運用する金融商品という点で似ていますが、購入できる最低金額で差があります。外貨建てMMFが1万円から購入できるのに対し、外貨建て債券は一般に投資単位が1000米ドル(約12万円)や1000ユーロ(約16万円)からで、ある程度まとまった資金が必要です。また外貨建てMMFは運用期限がありませんが、外貨建て債券には償還期限(満期)があります。
外貨建て債券は通常満期まで金利が固定されている場合が多く、収益分配金が変動する外貨建てMMF に比べて、金利上昇局面では不利に、金利低下局面では有利に働きます。満期までの利息が外貨ベースで固定されている場合は、債券を購入する時点で、償還金も含め満期までの受取金額を外貨金額で算定することができます。
◆外貨建て債券は、信用リスクに特に注意が必要です。
外貨建て債券の種類としては、外国の政府が発行する国債、世界銀行などの国際機関が発行する債券、そして外国企業の社債などがあります。外貨建て債券を選ぶとき必ずチェックしておきたいのが、債券を発行している国や企業の信用度です。具体的には、ムーディーズやスタンダード&プアーズといった、国や企業とは関係のない第三者機関である格付け会社の格付けを参考にします。格付けとは、国や企業が債券などの元利金の支払いを守れるかどうかの信用力ををランク付けしたものです。
この格付けが、トリプルAと呼ばれるAaaあるいはAAAという最高レベルのものが望ましいでしょう。アメリカ、オーストラリアといった先進国の国債、信用度の高い世界銀行債などであれば、格付けは現在最高レベルで比較的安定しているので、まずはこれらから選ぶとよいでしょう。
◆元本割れにならない為替レートを計算してみましょう。
外貨建て債券は売買する際に、為替手数料がかかります。為替手数料は通貨や証券会社によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。通貨によっては為替手数料の比率が高く、手取りで計算すると実質リターンがかなり低下してしまう場合もあります。ですから、高金利にばかり目を奪われて為替手数料の確認を怠ることがないように注意しましょう。また税金(利息には20%課税されます)もかかります。これらを考慮して手取りリターンを実際に計算してみることが重要です。
元本と受け取る利息の金額を使って、将来円高になっても元本と利息の合計が元本割れにならない為替レート、すなわち「損益分岐点」を試算することができます。4ページ目の「詳しく教えて!」で実例を紹介していますので、参考にしてください。
外貨で運用する商品にも、前回お話しした外貨建てMMFなどさまざまな種類があることが、お分かりいただけたと思います。為替手数料や税金などのコストだけでなく、自分の運用金額と将来の為替や金利動向に対する見通しも併せ、商品を選択していきましょう。
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