金（ＧＯＬＤ）について（２）

金（Gold）は、世界的に取引されている国際商品の代表です。金の価値には、通貨的価値と希少的価値の２つがあります。現在、通貨的価値は徐々に低下しつつありますが、商品の稀少的価値はまだ重要な意味を持っています。
　
金の基本事項
金は、普遍の価値を持ち、実物資産で運用したい際に活用します。

取扱機関：貴金属業者、銀行、証券会社、商社他
取引形態：金地金、金貨、純金積立
リターン：キャピタルゲイン（売却益）
リスク：価格変動リスク（金価格、外国為替）
関連マーケット：商品市場（現物、先物）、外国為替市場
購入単位：取引形態により異なる
投資期間：無期限
価格：金の国際価格（ドル建て、1トロイオンス当り）
　　　金の国内価格（円建て、1グラム当り）
換金性：いつでも時価で売却可能
税金：取引形態により異なる
ポイント：購入目的の明確化
　　　　　金の市場動向の把握
　　　　　売却時の手数料・税金等の確認

金（ＧＯＬＤ）について（１）

永遠の美しさを持つ金。それは古代から現代に至るまで、世界中で愛用されてきました。あるときは通貨として使われ、あるときは商品（ジュエリー）として使われ、今なおその魅力は健在です。

近年、金融商品の多様化と共に、金の通貨的価値は低下してきましたが、その商品的価値は今なお評価されています。そのため金について考える場合、その通貨的価値だけでなく商品的価値にも注目し、それをどう活用するか（現物資産、ジュエリー・・・）が大切ではないかと思います。

【金とは何か】
　・貴金属の一つ
　・その希少性、輝き、普遍性が大きな魅力
　・世界中で取引される国際商品の代表

【金の価値】
　・通貨的価値
　　１．世界中で共通した価値基準
　　２．世界中で流通
　　３．金そのものが価値を持つ
　　４．ドル建て表示
　・商品的価値
　　１．希少性
　　２．永遠の輝き、美しさ

【金貨とジュエリー】
　・金貨
　　１．通貨的価値あり
　　２．各国政府が発行
　　　　・メイプリーフ（カナダ）
　　　　・カンガルー（オーストラリア）
　　　　・ウィーンハーモニー（オーストリア）
　　　　・パンダ（中国）など
　・ジュエリー
　　１．デザイン料が金額のかなりの部分を占める
　　２．家族間の伝承的価値あり（親から子へと）
　　３．精神的充足感あり（付けることや持つことが楽しい）
　　４．種類は色々（指輪、ネックレス、ブレスレット、コインなど）
　　５．ジュエリーは金の含有量をもとに買い取ってもらえる。
　　６．ジュエリーは別のものに加工することができる。
　　７．ジュエリーの品位は金の含有率で決まる。
　　　　・２４Ｋ：純金
　　　　・２２Ｋ：91.67％が金
　　　　・１８Ｋ：75％が金

【金の取扱機関】
　・金地金　---　貴金属業者、商社、銀行など
　・純金積立　---　銀行、商社など
　・金貨　---　貴金属業者
　・ジュエリー　---　貴金属業者、宝石店

【金のリターンとリスク】
　・リターン　---　キャピタルゲイン（売却益）
　・リスク　---　価格変動リスク（金価格、外国為替）

【金のマーケット】
　・現物市場　---　世界中の商品取引所、店頭
　・先物市場　---　世界中の商品取引所

金先物取引とは

金先物取引は、金現物の受け渡しを前提とした取引ではありません。いわば一定期間内に金価格が上がるか下がるかに賭けるようなもので、「投機」を目的とした取引です。しかも契約期間内には売買を決済しなくてはなりませんし、金価格の動きが予想に反した場合には「追い証」という追加証拠金を積まなければならないケースもあります。結果的に投下した資金の何倍もの利益を生み出すこともありますが、逆に何倍もの損失が発生することもあります。相当の経験と資金と覚悟がないかぎり、安易に手を出すべきものではありません。

金現物取引とは

金現物取引には、純金積立、地金型金貨、金地金現物があります。これらの商品はいずれも金現物の受け渡しを前提にしたものです。「資産保全」を目的に金投資に取り組むなら、この金現物取引であることが重要なポイントとなります。

★金現物取引商品一覧★

【純金積立】純金積立は、毎月一定の金額をもとに日々一定の金額ずつ継続して金を購入していく積立型の金投資商品です。手間がかからず、いつのまにか金が貯まっていくので、初心者の方でも気軽に取り組むことができます。また購入金額も、月々３千円以上千円単位で設定できるのも大きな特長です。

【地金型金貨】小口で少しずつ金を買ってみたいという向きには、地金型金貨が適しています。重量サイズは各種ありますが、プレミアム（鋳造費用など）の比率が低い１オンスの金貨がおトクです。なお地金型金貨の売買に売買手数料はかかりません。

【金地金】金地金の取引では、取引重量によって売買手数料がかかるケースとかからないケースがあります。投資効率の観点から、金地金の売買は手数料がかからない 500g以上での取引をお勧めします。資金面で500gに満たない場合には、純金積立もしくは地金型金貨を選ばれることをお勧めします。

金投資とは

金投資による資産運用が近年話題になっています。金の投資は、他の資産運用サービスと異なり、それ自体が価値をもっているため他のサービスと比べてリスクが低いという魅力があります。金の投資はローリスクローリターンですので、中長期的な資産運用サービスを検討されている方におすすめです。

金取引には主に２つのサービスがあります。金現物取引と金先物取引の2種類ありますが、内容は大きく異なっていますので十分に理解してからサービス申込みしましょう。